~店舗開業までの準備期間は成功への架け橋~

 

 

 

前編より1年以上空いてしまいましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?              現在のコロナはといえば、第7波が急拡大しながらもお盆中の行動制限がなかったこともあり、ピークが長引いてしまっている状況のようです。                              重症化リスクは大分低くなってきているようですが、まだまだ油断が出来ず引き続き感染対策をしながらの生活が必要となる今日です。     

弊社の状況はと言えば昨年の前編投稿後から、既に店舗営業をされているオーナー様や異業種で店舗を始めたいオーナー様からのお問合せが増え、飲食店関係の工事が休みなく続きました。これは、国や県などの助成金や補助金制度が利用出来たのが大きかったのではと考えます。幣社を含め一時はどうなるのか不安に駆られていた飲食店関係者も、コロナ発生当初から比べれば良くも悪くも『コロナ共存』を見据えて生活していかなければならないのを学んだように思えます。                            

実際、店舗があってこそ経済は活性化されます。経済が回らなければ私たちの生活は潤いません。弊社もお店造りのお手伝いが出来なくなれば、とても厳しい状況になることしかりです。現況を把握・理解し、今何が求められているのか・何が必要なのかを学び、オーナー様に提供出来るように改めて勉強していきたいと考えます。          

前回同様、引き続き店舗開業への流れを再確認していきたいと思いますので、是非参考になればと思います。

店舗開業の流れ・ポイント

提供商品の決定やメニュー開発

お店を開く以上は、何を提供するのかアバウトにでも決定しているのは言うまでもないでしょう。実際に仕入れ先を決め、発注し納品してもらう…簡単なようですが、コンセプトに合った必要材料の数量や品質の見極め、価格設定に伴った仕入れ値の確認、安定且つスムーズな取引が出来るかetc…まずは、主となるメニュー開発の確定と周辺店舗や競合店舗なども参考にした上で価格の決定をする事が重要です。

支払い方法の選定

現在の支払い方法は、現金よりもクレジットカード・電子マネー・QRコードなどのキャッシュレス化が多く見られるようになってきています。お客様の利便性を考えると、支払い方法は幅広く設定しておくと良いのは間違いありません。ただし、キャッシュレス決済を導入するにあたり、審査が必要になる時間も考えなるべく早めに手続きを進める必要があります。

また、販売品の種類や品数にもよりますが、POSレジやタブレットレジを導入することで顧客管理がしやすくなったり、データの収集やレジ締め業務の効率化もはかれるようになります。

スタッフ募集・トレーニング期間

店舗出店にあたり従業員を雇用する場合は、店頭に貼り紙をしたり求人サイトに掲載したり知人からの紹介等で募集する事が多いようです。スタッフの作業内容を決定し、まずは必要理解してもらえるか、今までの経験の有無やスキルを明確化し戦力となってくれる人材を選びましょう。

また、トレーニング期間は非常に重要です。何故なら、ほとんどのお客様が初回の来店で「また来たい!」「もう来ない⤵」の判断をすることが多いからです。飲食店であれば味や値段はもちろんですが、スタッフの接客対応やスムーズな商品提供は、実際に調理する人よりもより早くより近くお客様との接点が生まれるからです。

特に店舗は家賃が発生している事もあり、出来るだけ早急に開店をしたいと考えるオーナー様が多いのが実情です。しかし、多くのお客様に再度きてもらうためにも、十分なトレーニング期間を設ける必要があると考えます。

集客方法

以前はポスティングや広告掲載等が主流でしたが、昨今はホームページやブログなどで情報発信をしたり、Facebook・Twitter・InstagramなどのSNSを利用する方法が、広範囲へ且つスピーディーに宣伝効果を高めることが可能になり多く利用されています。営業時間やメニュー・価格等も事前に確認出来、お客様にとってはとても便利です。

一方で、他店舗も同様に利用していることが多いため、差別化が重要となってきます。また、SNSを利用した場合は掲載の仕方や発言によっては「炎上」を起こしかねないことも十分気を付けなければなりません。万一、炎上してしまうとイメージが悪化し信頼回復までにはとても時間がかかります。そして、投稿発言したものはWEB上で「デジタルタトゥー」となり、消したくても消せなくなってしまう可能性があることを念頭におき、活用の際は十分に注意しましょう。

開店

いよいよ開店が決まったら、近隣住民や近隣店舗への挨拶を行いましょう。お互いが気持ちよく生活や営業をしていくために、そして万一トラブルが発生してしまった際に、早期解決を図るためにも、近隣地域の方に知ってもらうのはとても大切なことです。結果、近隣住民の方に実際利用してもらい、口コミで集客UPに繋がる可能性も十分にあります。

また、開業業態には個人事業主か会社設立(法人)かの2種類があり、設立するための手続きや税制上の違いがあります。法人であれば色々な形態があり、申請から登記完了までの期間も様々です。営業後に国や自治体から受けられる助成等も形態によって異なるため、事業内容に合わせて適切に選びましょう。

まとめ

最後に、開店準備期間は思った以上に行わなければいけないことが多くあります。「もっと楽にできないかな~」「これはどこに問合せすればいいのかな?」「こんなに沢山の書類どうしたらいいの💦」etc…面倒なことは出来ればしたくないし、つい後回しになりがちですが、念願の出店を思えば無駄なことは何一つなく全てが経験です。経験することで知識も身に付きます。お店を続けていけば、ひょんなことから大繁盛したり、時には集客がガクンと減り不安を抱えながらの営業もあるかもしれません。でも、経験・知識を得ることで難を回避し、プラスの方向へ向かうことができるかもしれません。まずは、スタートラインでしっかりと立ち止まり一項目ずつ確実にクリアしていければ、結果スムーズな開業が出来、永く続くお店造りに繋がると思います。

改めて、オーナー様の大切なお店造りのお手伝いをしていけるよう、弊社も日々勉強・成長していきたいと思います。